昨日はすみだでの起業ゼミが早くも折り返しの第3回。今回のテーマは、「マーケティング」「資金繰りと会計」でした。
私が担当したマーケティングでは、前半はマーケティングの基本的な考え方をご紹介。後半は顧客とのコミュニケーションを中心に、マーケティングの具体的な施策について。マーケティングの考え方についてはいわゆる基本があって、急激に変化するものではないと思っていますが、マーケティング策については、スマートフォンの普及、SNSの発達などの影響で、どんどん新しいプラットフォーム、ツール、サービスが出てきていて、キャッチアップして紹介するのはなかなか大変です。私が最初にこのコンテンツを作ったのは2015年9月に創業スクールでマーケティングの講師をすることになった時ですが、この時はまだ「インスタ映え」という言葉は多分あったのだろうけどほとんど聞かれることはなかった(流行語大賞に取り上げれたのは去年)。それでも、こうやって講義するのに不足がないよう自分なりにアンテナを張れているので、それはそれでありがたいことです。そして、こういったサービスについては多くがトライアルとして無料で使える、というのが大きい。起業したい人にとってはとりあえず自分でやってみることができるし、日々使いやすく進化していく(全部じゃないけど)。講義のあとには多くの方から質問を頂き、皆さんの関心の高さを感じました。
一方、「Webマーケティング」という言葉がこれだけ普及した現在においても、チラシとかDMとか、もともとあるアナログなツールが威力を発揮する業種もたくさんあります。ぜひあれこれトライして、PDCAを回しながら自分なりのマーケティングの手順を見つけて頂きたいです。そして、何をすべきかを考えるベースは、マーケティングの基本である「顧客は誰か」「顧客はどこにいるのか」を考えることに尽きると思います。
先を見つめるマーケティングと、足元を整える資金繰り、どちらも大事
資金繰りと会計の講師は、すみだで創業支援と言えば…な、税理士の猪田先生。「会計」よりも「資金繰り」が先に来るあたりが、さすが起業家の実態(生態)を知り尽くしている猪田さんという感じがします。起業していきなりうまく行くわけじゃないからちゃんと必要な蓄え持ってから、売上持ってくるのとお金の管理は社長がやらなきゃだめ、でも、そんなに細かく把握しなくても大丈夫…うーむ、アメとムチのバランスも素晴らしい。毎年聞かせて頂いてますが、いつ聞いてもためになります。
自分のビジネスがうまく行くように、マーケティングについて考えて、実行してみるのは楽しい(多分、何をしようか考えてる時はもっと楽しい)。一方、資金繰りは、「会社が倒れないように」気を配ることだし、会計ってとりあえず税務署とか銀行への報告のためにいるんでしょ、くらいにしか思ってなさそうな経営者にも会ったことがありますが、、、いくら自分の手を動かせばタダで使えるマーケティングツールがあっても、手元にお金がないとビジネスは続かないので、どちらも同じくらい大切、です。起業前に起業家のリアルなお金にまつわるお話を聞いていただくのは、とても大切で貴重だと思います。
楽しいこともそうでないこともすべて自分次第、自分で考えてやるのが起業することの醍醐味だなと、思いつつ第3回は終了。この組み合わせは、結構お腹いっぱいになりますね…最終回のビジネスプラン発表に向けて、受講生の皆さんの頑張りに期待です。
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