会社を辞めても住宅ローンは組めるのか?問題

年賀状をお送りした方にはお知らせしているのですが、今年は3月末に自宅を引っ越しします。人生2度目の住宅購入です。しかも、今回は人生初の住宅売却もセットです。そして今回は、これまた人生初、住宅ローンを組みました。

 

ところで、「会社を辞めると信用がなくなるのでローンが組めない」という話を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。私も、そうでした。これから独立、起業を考えている方の中にも、この点気になっている方もいるのではと思います。

 

ということで、今回は「会社を辞めても住宅ローンは組めるのか?問題」について、個人の体験談を綴っておきます。

 

まず、一般の金融機関での住宅ローンについては、トライしていないので可否はわかりません。というのも、不動産屋さんに法人設立して2年目であることを告げると、その時点で一般の金融機関では無理でしょう、という回答があったためです。ネットに上がっている情報を見ると、法人の代表の場合は、最低3年分の決算があって、それが黒字決算であることが条件、という情報が多いです(もちろん、売上とか利益が大きければまた別なのかもしれませんが)。ちなみに、個人事業主として独立している場合も同じような条件である、という情報がやはり多いですが、3期確定申告していなくても一般の金融機関からローンを受けられた、という方もいますので、複数の条件があるのでしょう。

 

そして、私は今回住宅ローンを組みましたが、「フラット35」で組むことができました。おそらく名前を聞いたことがある方も多いのでは。私の予備知識としては、返済期間が35年で、ある時期からは金利が上がる、ということくらいでしたが、フラット35の審査面での特徴は、職歴とか勤続年数の制約が緩く、基本的に前年度の所得を基準に判定をする(借入額が決まる)ことです。私は昨年2期目でしたので、1期目の給与額にて審査を受け、希望額を借入できました。逆に考えると、所得相応の住宅を見つけられたのでよかった、ということでもあります。

 

また、フラット35は、銀行など取次店を経由して申し込みをしますが、今回は不動産屋さんの勧めで、全宅住宅ローン(株)という、 全国の不動産会社が加入する協会の子会社の経由で申し込みをしました。不動産会社の会費で成り立っていて審査が緩い、また、会社の代表であっても決算書を出さないで良いということでした(出す必要がある取次もあり)。なので、例えば私が法人口座をもっている緑の銀行経由で申し込みをしたら、また違う結果だったのかもしれません。

 

フラット35は、融資が受けやすい分、返済にあたる手数料などの負担が重くなります。まあ、当然のことと思いますが、今回に関しては、ローンが組めずに引っ越しできないよりは良かったと思っています。

 

以上、今回のまとめとしては

・独立後間もない段階で住宅ローンを組むのは、やはり会社員時代よりも厳しくなるようだ。

・ただし、前年度にきちんと収入があれば、ローンを組むことは可能。

といったところです。

独立、創業の目的は人それぞれですが、私は家庭生活をより大切にすることが主な目的の1つだったので、会社を辞めたことで家族の将来設計に支障がでる、というのは本意ではありません。なので、今回思った通り転居できそうなことは、大変ありがたいことだと思っています。

 

子供たちの新学期は、新しい家で迎えることになります。同時に、私のオフィスも新しくなるということで、より良い作業環境を作りたいところですが、メインデザイナーである妻の構想はそこまでは考えが及んでいないような…。

 

※フラット35に関する情報は、あくまで私が今回触れた範囲でのものなので、正確な情報はご自身で確認ください。