11月14日、埼玉県本庄市で行われた本庄地域クラウド交流会(ちいクラ)に参加してきました。その日勤務していた早稲田から電車乗り継ぎ2時間弱。初めて在来線の本庄駅に降り立ちました。18時半にしては、ちと暗くないか、本庄駅前。
この日、こんな時間にやって来た理由は、プレゼンターの応援。今回登壇する5名のプレゼンターのうち4名が、3年間続いている本庄早稲田国際リサーチパークでの創業スクールの修了生ということで、やっぱり行かないわけにはいかなかった…
プレゼンテーションは、上手下手という側面とは別の意味で、それぞれのキャラクターが出ます。創業スクールでの皆さんとのやり取りを思い出しながら、それぞれの個性がしっかり出るなあ、と思いながら聞きました。そして、ちいクラでは応援したい人を1人選んで投票するのですが、やっぱり一番を選ぶのは、難しい。
それぞれ、今回感じたことは違うと思うのですが、皆さんには、今日感じたことを活かして、また次のステップに挑んで頂きたいと思っています。こんな機会に立ち会うことができて、ただただ嬉しかったです。
また、「地域クラウド交流会」についての感想としては、地域の人が参加して、運営も地域の人が協力して、終わったら懇親会して地域にお金を落としてね、と、基本的にハートウォーミングなつくりをしています。ただその一方で、その場で起業家のプレゼンへの投票があり、ちゃんと優勝が決まる(順番が付く)。実はとってもシビアな場でもあり、プレゼンターには緊張感を与え、ただのプレゼン発表会で終わらない催しになっているところに妙味があると思いました。サイボウズさん、やっぱり流石です。
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来月には、早稲田大学インキュベーション推進室が運営に関わる「第20回早稲田大学ビジネスプランコンテスト」が行われます。1次審査(書類審査)には私も協力させて頂きました。聴衆を前にしたビジネスプランのプレゼンテーションと、応募書類にビジネスプランをしたためて発表するのでは、求められる要素が違います。というよりも、求められる要素が増えます。紙面上だけで読む人間を引き付けること、ロジカルに構成して読み手の納得を得ることが必要なのはプレゼンテーションと同じです。さらに、書類審査では、求められたフォーマットに従って必要事項を適切に盛り込むことや、基本的な文章作成力が必要になります。
そう考えると、よくプレゼンテーションは「場数を踏む」ことが大切と言われますが、ビジネスプランを書類として書くことは、実はプレゼンテーション以上に場数を踏むことが必要なのではないか、と思います。たいていのコンテストでは、書類審査で受かる応募者よりも落ちる応募者の方が圧倒的に多くなりますが、1回落ちたからと言ってあきらめるのではなく、ぜひブラッシュアップして別の機会に挑戦してほしいと思います。また、コンテストに出ることだけが場数を踏むということではなくて、書いたものを信頼置ける人に見てもらう、一緒に起業を目指す人に共有してディスカッションすることでもよいのです。
それから、今回は「ビジネスモデルキャンバス」を使ってビジネスモデルを説明している応募者が結構いました。ビジネスモデルキャンバスは、ビジネスモデルを検討するフレームワークであり、またプレゼンテーションにも使えるフレームワークと言われていると思います。ところが、文章で読んでいてなかなか興味深いと思うモデルが、ビジネスモデルキャンバスで整理されているのを見ると何かつまらないな、というものがいくつかあったのが、今回の新鮮な驚きでした。おそらく、フレームワークにはめ込んだ時に、本来ビジネスモデルに魅力や面白味を与えていた要素が削られてしまったからではないかと思いました。フレームワークにきれいにはまるように「埋める」感覚で使ってしまったときに陥りやすい罠かな、という気がします。
今回審査を通過したプランも、プレゼンテーションでどんな印象になるのかは分かりません。来月の決勝大会が楽しみです。12月15日の午後、早稲田キャンパスに来れる方はぜひ会場に足を運んでいただきたいと思います。
※地域クラウド交流会
https://cybozu.co.jp/efforts/chiiki-cloud/
※ビジネスプランコンテスト 情報サイト(ミラサポ)
https://www.mirasapo.jp/starting/information/bizcon.html
※ビジネスモデルキャンバス
書籍「ビジネスモデル・ジェネレーション」にて紹介されている、ビジネスモデルを考えるフレームワーク。インターネットでも数多く紹介されていますので、そちらで興味を持ったら、是非書籍で読んでみてください。ちなみに、本棚に収まりの悪いサイズなのがちょっと難点。
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