私がシニアコンサルタントとして在籍している
早稲田大学インキュベーション推進室では、
「起業家養成講座」という授業の運営を行っています。
1年生を含む全学生を対象にした「起業家養成講座Ⅰ」と、
2年生以上を対象とする「起業家養成講座Ⅱ」があり、
Ⅰは、(株)ゼンリンデータコム様による提携講座で、
経営者の方々による講義のほか、
受講者全員によるビジネスプランの提出
⇒選出されたプランをチーム分けされたグループでブラッシュアップ
⇒選考を重ね、最終回に最優秀のプランを決定します。
http://www.waseda.jp/fcom/soc/assets/uploads/2016/03/endowed_courses_zenrin.pdf
Ⅱは、早稲田大学OBの起業家有志による提携講座です。
期間の前半は、早稲田ビジネススクール(WBS)の講師陣による
経営学に関する講義があり、
後半は、OBの起業家による講演により、
起業に向けた実践的な知識を養うことも目指しています。
本当に凄い顔ぶれの講演が毎週続きます。
http://www.waseda.jp/fcom/soc/assets/uploads/2016/03/endowed_courses_alumni.pdf
Ⅱでは、6月より、OB起業家による講義が始まりました。
学生時代から今日までの起業家としての歩みを話して頂き、
学生からの質問にも率直にお答えいただいています。
事業の実体験に基づく起業家の話は、まず理屈抜きに面白いわけですが、
起業家の言葉の端々に、ビジネスのエッセンスが詰まっています。
例えば(本当にほんの一部ですが)
「事業アイデアは、日常にある不便や問題の解決から考える」
「商取引で成功する方法は、ニーズに出来るだけ近いところで
より安い価格で提供すること」
「戦略は極力シンプルに、そうでないと成功しない」
「世間の流行に乗る時にはスピード勝負」
「自分と想定顧客が近いときは、自分の感覚を信じる」
「トレンドは重要だが、流行する『少し前』に手を付けておく」
「やろうとする事業に勝ち筋があるかを考える、なければ止める」
などなど…
経済誌や経営の教科書で似たようなフレーズを聞いたものであっても、
実務家からの言葉では、説得力も重みも全然違います。
起業家の個性も様々ですが、
事業によって何かを成し遂げたいという思い、
その「熱量」の高さは共通しており、
起業家に必要な要素の1つと言えるのかもしれません。
ということで、
学生だけでなく私自身も毎回勉強にさせて頂いている感覚で、
このあと7月いっぱい楽しみにしていますが、
受講生の皆さんには、起業家の皆さんの熱量を肌で感じて
これから社会に出ていく上での心の糧にしてほしいし、
起業に挑む学生が1人でも多く出てくることを願っています。
コメントをお書きください